

IOCコーツ副会長。「ボランティアはボランティアだ。やりたくなければ申し込まなければいい」って全くの正論を言ってしまう。
いいですねぇ。こういう人、素敵です。
しかし、IOCコーツ副会長さん、あなたは日本を誤解しています。
今の日本では貴方の発言は絶対に受け入れられません。
IOCコーツ副会長、
日本の大半の社会人は、自分の人生を切り売りして、耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、言いたい事を言わず 、上司に言われれば数字の改ざん、サービス残業、24時間戦えますか?ジャパニーズビジネスマン!(CMより)、日本企業で働く大多数の方々が、就活で「私の人生それでいいんだ」「引き換えに、会社に就職出来たという名誉?が手に入るんだ」、そして社畜として生涯の大半を終えてきた。それが「昭和の大半のビジネスマン」だったんです。そのおかげで平成を迎えました。
平成に入り、BBCは「日本の若者は新しいチョイスを得た!」と一面で大きな見出しでニートという言葉を掲載、元々ニートという言葉はイギリスで生まれたもので、Not in Education, Employment or Training, →NEET、ですね。しかしこのイギリスの元ニートの中から新世代が生まれてきている訳です。日本では、社会の爪弾き、そしてその将来の優良株をも「引きこもり」として社会から隔離させてしまったので、「ハリーポッター」はイギリスに持っていかれちゃった訳です。
そもそも。ジャパニーズ・ニートは就活で「私の人生、それでいいんだ」って思ってない若者達で将来のJ・Kローリングさんが沢山いるんです。
コーツ副会長「ボランティアはボランティアだ。やりたくなければ申し込まなければいい」
強気の発言だが、必死に人手を集めているのが運営サイドの現状なわけで、このタイミングで不必要に日本国民の反感を買う発言をするのは愚かなだけだ。
東京五輪はすでに大学・企業に人員の派遣を依頼している。例えば東京五輪のスポンサーである富士通と三井不動産は、組織委員会からボランティア枠300人徴兵のノルマを課せられた。このように水面下では半ば強制的なことをしているのに表では「嫌ならやるな」と挑発するのは筋が通らない。
その後の発言。
ボランティア参加の魅力をアピールするコーツ副会長。いや、そうではなく待遇を改善してほしいと言っているのだ。(引用)
日本で、イベントとしての五輪は、スポンサードしている「昭和のジャパニーズビジネスマン(旧タイプ)達が喜ぶイベント」っぽいのです。平成のジャパニーズビジネスマン(ニュータイプ)は「自分のやりたい事」や「これ絶対やった方がいいよ」って事を仕事にしています。なので、「うわっこれ、やりたい!」って思わせれば、何も恫喝しなくても普通に協力します。
日本の若者達のワーキングスタイル、ライフスタイルが大きく変わって来ています。しかし、新タイプだけではなく、まだまだ旧タイプの方も大勢いらっしゃいますので、そこのところを忖度いただきよろしくお願いします。