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中国の医療健康産業の発展とインバウンド:健康美容業界にもチャンス

数年前から中国では空前の健康ブームです。なんと中国の医療健康産業規模は2020年には130兆円になると予想されています。3年位前から中国富裕層向けのPET検査を含む「人間ドック受診ツアー」を積極的に企画なさって中国の医療健康産業に参入計画されている方々が増加中のようです。

 

人気の人間ドック受診ツアー

PETがん検診ツアーは中国人富裕層を狙ったモノだけではなく、地方の病院が、地元の旅館や観光施設などと協力して国内ツアー会社がパッケージ旅行として販売しています。2年前に中国人のご夫婦から人間ドック受診ツアーに関するご相談を受け、いろいろ取材した時は、中国人富裕層の方達人気の人間ドック受診ツアーの行き先はアメリカでした。

 

人間ドック受診ツアー

人間ドック受診ツアー

 

人気の理由はアメリカの医療システムです。富裕層なので大枚をはたける方にはアメリカの医療システムが魅力的だということ。その後日本もいろいろ工夫したようで、数ヶ月先まで予約でいっぱいの病院もあるようです。

 

健康美容業界も再熱、地方も面白い

また、富裕層の方に限らず中国で人気なのは健康美容。かつて日本でバブルが弾けそうな時に健康美容的な業界が急成長したように、中国でも同じような現象が起こっている訳で、お金が出来たら旅行、そして買い物、お金の次は寿命というか、「健康で長生き」「健康で美しく」「若々しく」というのはアジア共通な訳です。

 

その辺りの事に注視して行くと、いろいろ出来そうな「エリア」は、都心部だけではなく、地方にもチャンスがある訳です。例えば、医食同源の中国では、世界的に大人気の日本食や、農産物、畜産物、それを使った加工品にも興味を持っています。この辺りには色々な制約があるので工夫は必要なのですが、環境は変わって来ていますので面白いと思うんです。

 

女性に有利だと思うんです

同じように、中国でも、女性の社会進出が起こっていますので、日本の美容産業にも興味深々です。中国では結婚式の時にとにかく分厚いアルバムを作ります。スタジオを作ったり、撮影したり、は問題ないのですが、ヘアーセット、メイクのスキルはまだまだ未熟です。もちろん、美顔などの素肌作り、エステ、などのスキルも同様です。特にヘアーカットやパーマメントに関しては、西洋人の毛質とアジア人の毛質との違いから日本の美容技術に興味津々なんです。

 

IT巨頭BATなどの動き、VR技術の発展、5Gの動向など、を考えながら、色々工夫し準備して行けば、まだまだこの辺りがすごく面白いと思うんです。

 

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