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これからのステータスは見えない消費:健康と教育が高級志向

高級車、高級時計にブランド品にお金をかける事がステータスであった?…未だに日本では高級品好きですが。先進国では、高級スポーツクラブに通ったり、子供を名門学校に通わせる事にお金をかける事がステータスになっているようです。同じ「高級」にお金をかけても、「ひけらかす」のではなく、「見えない」ところで、且つ中流にはとうてい無理なものに、お金をかけている訳です。

 

投資対象〜消費対象に変化

日本のように、高校生でも高級ブランドのお財布などが持てる、中国の一般的な中流階級でも高級ブランドの洋服やグッツが持てるようになって、もはや高級ブランドのバックや時計を身につけていても、昔と違って、すごくもなんともない訳です。その結果、形のある「モノ」〜形のない「コト(事)」へ投資の対象が変化し、消費の対象も人目を引かない消費に変わったようです。

 

形のないコトでは、みなさん健康が一番気になるコトです。日本ではまだ、あまり意識されていないようですが、iPhoneなどの高級スマホやAppleWatchなどのスマートウォッチには、健康維持に関するモノ、特にエクササイズの管理がデフォルトです。高級スポーツクラブでも、エクササイズにお金をかけ、大半の方が、自分のボディコンディションを気にかけています。ジム、プライベートトレーニング、パーソナルトレーナーなどに通い、スマートウォッチなどで毎日データを共有しトレーナーと一緒に管理している訳です。

 

それでも教育が優先

お子さんがまだ小さい家庭の方は、自分の健康にかけるお金よりも優先的にお子さんの教育にお金をかけているようです。一番の幼稚園、人気の小学校、有名な中学校などの通学圏内に住んで、優秀な家庭教師をつけて、いろいろ体験できる所へ旅行する。実際に一般的にかかる子供一人当たりの教育費の8倍〜10倍のお金を惜しみなく使っている富裕層も多々いらっしゃるようです。

 

日本では、見えないコトへの消費は大都市周辺よりも地方の中核都市の方が、活発のような気がします。まぁ高齢化は地方の方が深刻ですし、シルバー世代は「ピンピン、コロリ」といった健康年齢を意識しています。更に、「教育や子育て」は昭和世代が大失敗をしている訳ですから、昭和世代がお孫さんに対しての出費は惜しみません。そもそも日本人は「ひけらかす」ことを良く思わない方が多いので、この辺りの具合が良いのかもしれません。

 

地方が賑やかになる

昭和のシルバー世代のお子さん達は、自然体での健康、自分らしい健康、自分らしい美しさ的な志向ですので、シルバー世代と同じようにボディーコンディションへの意識が高いので、「ひけらかす的な糖質制限ダイエット」よりも、プロによる管理されたエクササイズなどが主流になる訳です。ヘアースタイルも自分に合ったスタイルを好むので、「ひけらかす的なパーマ」の人気は低下し、腕の良い美容師さんによる、自分に合ったヘアカラーへの人気が高まった訳です。お化粧よりは、肌質管理の基礎化粧に興味があり、とにかく「自然に見える美しさ」が大事なんです。

 

そういう意味では、地方は今後、高級志向のスポーツジムや、人気の学区周辺でのマンション、上品な教室(習い事)、ブランド力のある家庭教師、進学率の高い塾、パーソナルトレーナー、プライベートヘアサロン、などの界隈が、騒がしくなってくるのかも知れません。

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