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本当に人出不足?:原因は労働条件?

2018年は、深刻な人手不足を背景とした企業倒産件数が、平成25年以降最多となったようです。運送業のドライバー不足などが顕著のようです。従業員を引き止めようと賃金を引き上げたため「人件費の高騰?」によって倒産してしまうケース、求人しても入社してこないパターンなどがようです。よっぽど安月給で人を雇いブラック企業まがいの労働をさせないと経営が上手くいかないという構造になっている事が原因のようです。

長年の間、経営者が企業努力、経営のアップデートを怠っていたツケが回ってきている訳ですから、「労働者側に問題がある」という生ぬるい考え方を捨てて、経営陣の経営能力不足を速やかに認め、反省し、迅速に改善させなければ、「日本人がダメなら外国人でなんとかしよう」という短絡的な発想では一時凌ぎになるかどうか? といったところでしょうね。

先週にあるショップのオーナーさんの泣き言を聞いたのですが、ご本人は相談をしているつもりのようなので、対応に困りました。オーナーの言っている事は、「なんとかしてくれ!」「なんとかならないかなぁ?」ということなのですが、その裏に「自分たちはこのままで」というワードが隠れているのがあからさまなんです。「なんかいい呪文知らない」って聞かれているようなものなので、そんな「呪文」がもしもあれば、「とっくに公開してますよ」って言いたい訳ですが生憎知らないので、どうにも出来ません。

「なんでこんな事になっちゃったんだろう」とか「どこで間違えちゃったんだろう」と聞いてくれて、「何処を、どうすれば、良いのだろう」「いま自分達にできる事はなんだろう」と言ってくれれば相談にのれるんです。一緒に分析して検証して改善策を見い出せるんです。しかし「自分達で見出そうという気がない」もっと言えば、あからさまに「改善案など既に解っているが、今更やりたくない」といった様子なのです。結果的に「なんかズルい手はないものかなぁ」という泣き言では、関係者で無い人間は関われないと思っています。

小さいながらもお店を持って、やっているなら、都度、お店をアップデートしていく事が面白い、と感じなくなったら、すぐに店じまいした方がいいと思うんです。ましてや、従業員を雇っているのならば、従業員には常に対応している訳ですから、関係者でない人間に相談に行く前に自分達で決断してやっていった方が楽しいと思うんです。ショップのオーナーさんたちは、他人より秀でたスキルや経験などがあって、それを提供する事でお金を頂いているのですから、楽しいはずなんですけどねぇ? 「関係の無い人に泣き言を言って、同情させて、なんとかしてもらおう」と考えている、つまらなそうな企業が、いくら従業員を募集したって、誰も働く気になんてならないし、そんな企業で働くコトは従業員の皆さん嫌になると思うんです。

会社自体は爆益をあげている訳では無いが、給料も文句無い金額、なんだかんだ言って社長のことは従業員はみんな好きなんで、楽しいですよ。という会社は、潰れないと思っています。これを機に中小零細企業は会社作りをもう一度考えればいいと思っています。私みたいに、「そういうの苦手かも…」という人は、経営者サイドも従業員サイドもフリーランスで活動することを考えてみたら良いと思っています。

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