Work

フリーランスは「正社員になれない人」ではない

「フリーランスって、なんらかの理由で、正社員でいられなくなった人がなるもの」って見解の人がいるようです。強ち間違えではない気もしますが、私のように、あえて正社員にならない人間にとっては、貰い事故って感じです。個人的見解では、正社員って、「経営者になれない人」、「どこかに属している事で能力を発揮できる人」って感じがあるのです。あえて属したくないので、フリーでやって来たので、「正社員でいられること」に大きな価値を見出せないんです。

「正社員を続けなければならない人」を凄い人と思う事もありません。なぜ?正社員を続けなければならないのか? 全くもって理解できない環境で生きている人も大勢いらっしゃると思っています。そうかといってフリーランスの人を凄い人だとも思いません。中小零細企業の中には、社員一人ひとりが経営的感覚をもって仕事に取り組んでいらっしゃるところもあり、そうなると、正社員という形態をとるか、個人個人に外注するという形態をとるかの違いです。基本的にEmployersとEmployeeには明確な違いがあり、経営陣と社員、従業員は職務が違うと思っています。

full time employee

このような誤解が起きてしまうのは、契約社員、パート社員、アルバイトの方々の事を、フリーランスだと思っている環境だと思うんです。契約社員は契約社員で、派遣社員は派遣社員ですょ。もしも、派遣社員、契約社員の方の中で、人より秀でたモノを持っていらっしゃる方がおられたら、直ぐにフリーランスとして活動なさると良いと思っています。しかし、特に普通に派遣社員、契約社員で活動なさっておられるのでしたら、そのまま、活動なさったほうが良いと思うんです。

派遣社員や契約社員、パート社員に関して、その企業が日本的経営三種の神器である、年功序列、終身雇用、稟議制度が未だにあるのであれば、正社員のほうがよっぽど有利な訳ですから、努力して正社員になる事も選択肢に入ると思います。しかし、この三種の神器が無い状況では、正社員である事は、あまり魅力的では無いと思うんです。だいたい正社員であるがために、忖度したり遠慮したり、ごますりしたりしてお給料を貰っている方々には、理解しがたいなんらかのプライドがあり、あまり良い環境では無いと思っています。

日本で働く場合はそういった環境に上手く対応していかなければならないのが現状です。私が帰国した10年前に比べると、もの凄くわかりやすくなっていますが、少なくなって来ていると感じています。私たちのように海外で暮らしていた経験がある者にとっては、正社員か、フリーランスかは、その人のチョイスだと考える方が圧倒的に多いと思うんです。楽しく暮らしていくのにはどちらがいいか?それは、その方が決める事で、どちらのチョイスでも楽しく暮らしていける社会作りをみんなですれば良いと思っています。

Similar Posts