

「カジノについて本気で考える大会」に参加してきました。IRは誤解が多いので…
ギャンブル依存症と、その対策をテーマにした集会「カジノについて本気で考える大会」が8日、大阪府吹田市内で開かれました。カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法が成立し、大阪府・大阪市が大阪湾の人工島・夢洲にIR誘致を目指す中、公益社団法人・ギャンブル依存症問題を考える会などが企画し、約200人が参加して依存症の当事者や家族らの体験談に耳を傾けた。
確かに、カジノが出来ればギャンブル好きの方は喜ぶのでしょう。しかし困った事に日本には、競馬、競輪、競艇、パチンコ、などギャンブル好きの方がお好きな施設は既にある訳です。
そうなると個人的には、「ギャンブル依存症と、その対策」については、先ず「既存の施設に関しての討論」が「IR実施法による影響に関する討論」より優先されべきと思われます。
もちろん、それは既になさってらっしゃる訳でしょうから、この大会はIR実施法成立から大阪へのIR誘致に関する討論会という毛色が濃い事になってしまう事を防ぎようがない感じです。
IRはカジノを含む複合型リゾートという事で、「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律」(IR推進法)は、簡単に言えば「新しい観光施設を作り、観光客を呼ぼう」という事です。
もう少し詳しく言えば、IRはカジノを含んだ、ホテル・ショッピングモール・映画館・劇場・スポーツ施設・公衆浴場・国際会議場・展示施設などが一体となった「統合型リゾート」のことで「エンターテインメント施設を意味する観光魅力度増進施設」などで構成され、カジノはこうした施設の1つでしかない訳です。
しかし、不思議な事に日本では「カジノ施設による観光魅力度増進??」が謳われて「カジノが来れば世界中からギャンブラーがウヨウヨ来て儲かるデェ」的な発想になってしまい、通称「カジノ法案」となっていますので、多くの方々の誤解を招いているようです。
飛行機で4時間、カジノ街のある「マカオ」にしても、豪華なホテルでは「数多くのショーが公演」され「フォーミラーカーの公道ブランプリが開催」される世界で数少ない場所であったり、直ぐおとなりの「香港」には飲茶、1万ドルの夜景、ブルースリーなどエンターテイメント要素盛り沢山にして観光客を呼び込む努力をしています。
カジノだけで観光客を呼び込むのは難しいと思います。「まぁ来るのは近くの日本人だけ」そんな事になってしまったら、その日本人を呼び込むためにガンガン宣伝する訳ですから、それこそ「ギャンブル依存症」の方がターゲットになってしまいます。「これが一番ヤバい!」
シンガポールなどは、IRのカジノの収益は宿泊施設や国際会議場など関係施設に巡り、運営を支えているので、アジアの重要な会議の開催や国際的なイベントなどが数多く行われ、知名度があがり、観光客が増えて国益が上がり、安い税金という形で還元されている感じ。
日本でのIR(宿泊施設、国際会議場や展示施設、「エンターテインメント施設を意味する観光魅力度増進施設」)は、カジノのイメージが強い事、地方自治体と地元業者、その他利権問題で難しいですよね。
沖縄あたりがいいんじゃないかなぁ?