

日本が抱える貧困問題、しかし一方では人手不足問題がある訳です。そうなると「貧困で苦しいのなら、働けばいいじゃない」 って、単純に考えちゃう人や、反射的に「仕事選んでるからだろ」とか言っちゃう残念な人が日本には多い訳です。これは高齢化に伴う「責任回避主義」も同時に進行中だからでしょうか?
格差社会の問題は、日本と同様にアメリカも悩んでいるようです。「企業の高収入な求人は増え人材不足」になっていて、実際の雇用状況は「低収入の非正規雇用者が増えてしまっています」 よってまともに暮らしていけない方が増えている状態になっている訳です。企業の求人条件と実際に働きたい人との関係が上手くいっていないようです。
2008年9月のリーマンショックの直前の2月、既に「サプライムローン危機」にあった、アメリカのフロリダ州で3種間ほど仕事をしていた時に、交差点で「Give me food」 のような、メッセージボードを持った人にむかってドライバーが、マクドナルドの袋を投げつけているんです。「私はビックリしてチョット怖くなりました」。 しかし、私がもっと驚いたのは、そのマクドナルドの袋を拾った大男が、マクドナルドの袋の中の食べ残しを、貪るように頬張りながら、Thank you! Thank you! と叫ぶ姿でした。そんな姿を、彼方此方で見かけ、アメリカ、ヤバくねなぃ? と思った年の 9月に、リーマンショックでした。その後はもっと酷い場所もあったそうです。
今のアメリカは、過去の経験からの学習と、インターネットの進化、テクノロジーの進化に適応して、格差問題にたいして、働く側は、働き方を多様化させていき、企業は非正規雇用者が生活する為に必要な時給を算出して、生活賃金を支払っていく努力を始めています。行政も一緒になって行っている州もあるようです。
日本の場合は、格差問題に加えて、少子高齢化の問題があります。人口減少によって税収が減少し、更に人手不足となり、住みてのいない不動産の価格は下がります。欧州では、既に人口減少問題を乗り切っている国があります。その国々を参考にするのならばば、人口そのものの減少は、移民を増やすことで、労働力と人口減少傾向の改善は「女性も男性も、子育てと仕事を両立させられる社会を作ること」がこの問題を乗り切る方法のようです。