

本当に良いモノの価値がわからないのでしたら、本物でも偽物でも良い訳です。そうなると、本物を売る人と偽物を売る人、どちらの売り方が上手なのか? で、売れ行きが変わってくると思っています。本当に良いモノ、価値のあるモノを見極められないのですから、オリジナルとコピー、売り方が上手な方がよく売れるという事になる訳です。
オリジナル VS コピー
新しいモノを創ったり、オリジナルのモノを創るためには、研究、開発が必要です。研究開発には長い時間と沢山のお金と優秀な人材が必要です。しかしコピーには必要ありません。その分オリジナルでは意図して排除したモノや、余計なモノを追加して、完全コピーではない、オリジナルのライバル商品として、オリジナルよりお得な価格で売る訳です。
オリジナルを持てば、オリジナルを食べれば、オリジナルを体験すれば、それ以外のモノとの違いが、要所要所でわかるのです。しかし、コピーしか知らない人も、それはそれで不便さを感じたり、物足りなさを感じたりする事があまり無いようです。きっとオリジナルとコピーとではマーケットが違うからでしょう。本物志向の方と、そうでない方の、どちらかが正しい、という訳ではないのですから、コピーはそういった位置にあるのでしょうね。
コピーだらけですからねぇ
以前は、オリジナルが欲しいが、手に入れる事が困難だった訳ですが、現在は、コピーが先行してしまい、オリジナルを知らないというケースが増えてきています。例えば日本食ですが、天婦羅やお寿司など、ホンモノの日本料理の板前さんや寿司職人がつくった料理でなくコピーを提供するお店の方が数多くありますよね? へたすると、天婦羅料理屋さんで天婦羅を食べた事がない人や、少なくとも回っていないお寿司屋さんでお寿司を食べた事がない人もいると思うんです。
今からコピーは厳しいのでは?
コピーが先にありきの現状で、コピーとコピーの戦いに今から参戦する価値はないと思っています。もう少し早ければ後進国などでは戦えたのでしょう。説明した通り私はオリジナルの市場は、全く違うところにあると思っています。日本の大都市よりもアジアの大都市、日本の観光客よりもアジアからの観光客、アジアのネット通販、アジアの業者、アジア各国のインウルエンサーの方によって、ホンモノをキチンと紹介できる環境が整ってきている。これはコピーではないオリジナルのチャンスだと思っています。