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イチロー選手が言っていた「外国人になった」とは…

自分が外国人になる事で、知ることは沢山あると思っています。日本と同じ事が起きても、海外では皆んなの反応が違う事や、友人、知人との距離感や、日本では当たり前とされている事が当たり前でなかったりします。外国人という立場であるいじょう、基本的には「仲間外れ」「言葉の壁」という立ち位置です。その環境に適応して行くうちに、今まで見えていなかった事などが鮮明にクッキリと見えて来ます。外国人である事で、理解されず中傷されたり、誤解された経験は外国人になった人ならば経験していると思っています。

「アメリカに来て、メジャーリーグに来て、外国人になったこと、アメリカでは僕は外国人ですから。このことは、外国人になったことで人の心を慮ったり、人の痛みを想像したり、今までなかった自分が現れたんですよね。

イチロー選手の引退会見

この経験は、海外旅行に複数回行ったり、インターネットで検索を繰り返しても理解出来ないし、経験は出来無いと思うんです。外国人になったことのある方は、ビザの発行手続き、審査、その後のイミグレとのコミュニケーション、など色々な制約を受け、外国で暮らしていく訳です。しかも、日本人が外国人労働者として海外で暮らす場合は、現地のチームの中で特別、結果を求められます。そういった中で、順応して行きながら結果を残して行くと、今までの日本人特有の思考と違ったモノを身につけてしまうんです。

わかりやすく言えば、「日本に来たなら日本語話せ!」と言っていた人が、外国人として海外で暮らすと、決して「日本に来たなら日本語話せ!」なんて事を言わなくなっています。反対に「そんな事だから日本は…云々」と、日本の良いところ、悪いところが客観的に観れる人になっていると思っています。そう言う日本人がもっと増えて来ると日本はもっと面白くなると思うんです。

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